shadow/man/ja/pwconv.8

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.\" $Id: pwconv.8,v 1.2 2001/12/20 14:02:38 ankry Exp $
.TH PWCONV 8 "26 Sep 1997"
.SH 名前
pwconv, pwunconv, grpconv, grpunconv \- shadow パスワードと shadow グループへの変換、および通常のファイルへの逆変換
.SH 書式
.B pwconv
.br
.B pwunconv
.br
.B grpconv
.br
.B grpunconv
.SH 説明
これら 4 つのプログラムは、通常のパスワード・グループファイル
および shadow パスワード・グループファイル
.IR /etc/passwd ", " /etc/group ", " /etc/shadow ", " /etc/gshadow
を操作する。
\fBpwconv\fR\fIpasswd\fR\fIshadow\fR (既に存在する場合) から
\fIshadow\fR を作成する。
\fBpwunconv\fR\fIpasswd\fR\fIshadow\fR から \fIpasswd\fR を作成し、
\fIshadow\fR を削除する。
\fBgrpconv\fR\fIgroup\fR\fIgshadow\fR (既に存在する場合) から
\fIgshadow\fR を作成する。
\fBgrpunconv\fR\fIgroup\fR\fIgshadow\fR から \fIgroup\fR を作成し、
\fIgshadow\fR を削除する。
各プログラムは必要とされるロックを変換の前に取得する。
.B pwconv
.B grpconv
は類似している。
1 つ目は、通常のファイルにエントリがない場合、
そのエントリは shadow 化されたファイルでは削除されるという点である。
2 つ目は、通常のファイルでパスワードが `x' になっていない場合、
shadow 化されたファイルにおいて、
それに対応するエントリが更新されるという点である。
3 つ目は、通常のファイルに書かれたパスワードが `x' に置き換えられる点である。
これらのプログラムは、初めて変換を行うときに使える。
また、通常のファイルを手動で編集した場合に
shadow 化されたファイルを更新するのに使うこともできる。
.I /etc/shadow
に新しいエントリを追加する場合、
.B pwconv
.I /etc/login.defs
にある
.BR PASS_MIN_DAYS ", " PASS_MAX_DAYS ", " PASS_WARN_AGE
の値を使う。
同様に、
.B pwunconv
.B grpunconv
は類似している。
通常のファイルのパスワードは、
shadow 化されたファイルを使って更新される。
エントリが通常のファイルには存在するが
shadow 化されたファイルには存在しないという場合、
そのエントリはそのままにされる。
最終的に shadow 化されたファイルは削除される。
.B pwunconv
は期限の切れたパスワードを破棄し、変換できるもののみを変換する。
.SH バグ
(不正なエントリや重複したエントリといった) エラーが
パスワードファイルやグループファイルにあると、
プログラムは永遠にループして、おかしな形で失敗する。
shadow パスワード・グループへの変換や
shadow 化ファイルからの逆変換を行う前に、
\fBpwck\fR\fBgrpck\fR を実行してエラーを修正すること。
.SH 関連項目
.BR login.defs (5),
.BR pwck (8),
.BR grpck (8),
.BR shadowconfig (8)