shadow/man/ja/man8/pwconv.8

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.\"$Id$
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.\" Japanese Version Copyright (c) 2001 Yuichi SATO
.\" all rights reserved.
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.\" by Yuichi SATO <ysato@h4.dion.ne.jp>
.\" Modified Sun 22 Sep 2002 by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
.\"
.TH PWCONV 8 "26 Sep 1997"
.SH 名前
pwconv, pwunconv, grpconv, grpunconv \- パスワード・グループの shadow 化と、通常ファイルへの逆変換
.SH 書式
.B pwconv
.br
.B pwunconv
.br
.B grpconv
.br
.B grpunconv
.SH 説明
これら 4 つのプログラムは、
通常のパスワードファイル・グループファイルと、
shadow 化されたパスワードファイル・グループファイルである
\fI/etc/passwd\fR ", " \fI/etc/group\fR ", " \fI/etc/shadow\fR ", " \fI/etc/gshadow\fR
を操作する。
\fBpwconv\fR\fIpasswd\fR から \fIshadow\fR を作成する
(すでに存在する場合は \fIshadow\fR の情報も用いる)。
\fBpwunconv\fR\fIpasswd\fR\fIshadow\fR から
\fIpasswd\fR を作成し、\fIshadow\fR を削除する。
\fBgrpconv\fR\fIgroup\fR から \fIgshadow\fR を作成する
(すでに存在する場合は \fIgshadow\fR の情報も用いる)。
\fBgrpunconv\fR\fIgroup\fR\fIgshadow\fR から
\fIgroup\fR を作成し、\fIgshadow\fR を削除する。
各プログラムは変換前に、必要なロックを要求する。
.B pwconv
.B grpconv
とは以下の点で類似している。
まず、shadow 化ファイルにあるエントリのうち、
通常ファイルにないものは、削除される。
また、shadow 化ファイルにあるエントリのうち、
通常ファイルでパスワードが `x' になっていないものは、更新される。
最後に、通常ファイルに書かれたパスワードは `x' に置き換えられる。
これらのプログラムは、初めて変換を行うときにも、
また通常のファイルを手動で編集した際に、
shadow 化ファイルを更新するときにも利用できる。
\fI/etc/shadow\fR に新しいエントリを追加するとき、
\fBpwconv\fR\fI/etc/login.defs\fR
.BR PASS_MIN_DAYS ", " PASS_MAX_DAYS ", " PASS_WARN_AGE
の値を使う。
同じように、
\fBpwunconv\fR\fBgrpunconv\fR
とは以下の点で類似している。
通常ファイルのパスワードは、
shadow 化ファイルのもので更新される。
通常ファイルにあるエントリは、
shadow 化ファイルにはそのエントリがなくても、
そのまま置かれ続ける。
最後に、 shadow 化ファイルは削除される。
パスワードの有効期限情報の一部は、
.B pwunconv
によって失われる。変換できるものは変換される。
.SH バグ
(不正なエントリや重複したエントリといった)
エラーがパスワードファイルやグループファイルにあると、
プログラムは永遠にループしたり、おかしな形で失敗するかもしれない。
shadow パスワード・グループへの変換や
shadow 化ファイルからの逆変換を行う前に、
\fBpwck\fR\fBgrpck\fR を実行してエラーを修正すること。
.SH 関連項目
.BR login.defs (5),
.BR grpck (8),
.BR pwck (8)